- Mar
- 05
- 2010
アルゴリズミックなデザインとか
昨日、Twitterで@yasuhiton(永原康史)と@haraken_tokyo(原研哉)のやりとりを見てた。
@haraken_tokyoが、コペンハーゲンののデザイナーから、電子メディアでの日本語タイポグラフィのありさまはどうなのか、みたいな疑問をぶつけられたのが発端(ツイート)。
その後のやりとりから出た@haraken_tokyoの疑問は、
欧米に比べて、タイポグラフィ(フォントや組版などなど)が貧弱なのではないか、それはどうしてか。紙の上では(相応の努力を要するが)美しく制御できている。いろんなデバイスで制御するにはどうすればいいのか。
という感じ。
やりとりを、自分の考えを加えつつ箇条書きすると、
- デジタルメディアはグリッドシステムと親和性が高い
- CSSとJavaScriptなどによってアクセシビリティを担保したまま組版も美しくすることは可能
- 今の段階では、デザインの部分以外でそれなりの知識と技術(プログラミングの知識など)が必要になる
- Flashを利用しても同様
- アルゴリズミックなデザイン思考(おそらくは状況に応じた最適解を提供するような動的なデザインとか)が有効だろう
- 多くのデバイス上で共通して利用できる高水準な和文フォントがない(欧米との差が大きいのはここか)
- 本質的には利用者依存である程度の制御はできるが固定はできない(たとえばユーザスタイルシートなどでデザイナの指定を無効化できる)
- KindleBookの組版はどれもひどいけど、ラギッド組み(行末を揃えずに組む形式)などにより読みやすくきれいにはできる
- 最近ようやくAXISフォントや秀英体、新ゴなどが搭載された携帯がでている
- ゲームソフトウェアでもフォントワークスやモリサワのものを使っているところがある(確か、Scaleformというゲーム用のミドルウェアを出してる会社がフォントワークスと提携している)
という感じかな。
個人的な解釈では、アルゴリズミックなデザインは、(固定的に表現できない)流動的なものに対して、つねに最適解を提供できるようなデザイン手法。グリッドシステムなどのルール化やプログラムによるレイアウトなど動的に変化させられるものも含めた感じ。@yasuhitonの言ってることとはズレがあるかも。
単に思いつきだけれど、この先どこまで行ってもデジタルなものは利用者(利用機器)依存のままだろうから、そういう手法で作るほかないのかもなと思った。
Macが普及したら職人的な技をソフトウェアが肩代わりしてくれるのでデザイナーは楽になったけど、これからはプログラムできるとか、アルゴリズミックに考える力とか、そういうのが必要かもしれないから、大変になるってことだな。
自分の目下のテーマはだいたいこれに近いところにあるので丁度いいといえば丁度いい。
'10/3/6追記
アルゴリズムとデザインの関連について語る場合、アルゴリズミックなレイアウトであるとか、JavaScriptでキレイな組版を実現するとか、手法的な部分を語ることはもちろんあると思うけれど、もうすこし大きく俯瞰した、全体の考え方などを指す場合があったりする。
その場合は、プログラムやデザインというものはただの手段だったり結果だったりするので、そこにいたるまでのプロセスや、それによって何を伝えたかったか、などのほうに価値がある。
もちろん、できあがったものがいいものであるとなお良い。
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