• Oct
  • 07
  • 2008

なるほど、マニアックだな。『探偵ガリレオ』(東野 圭吾 著)

『容疑者Xの献身』があまりに面白かったので、探偵ガリレオシリーズ第一作『探偵ガリレオ』を読んだ。

短編形式で、5章立てになっている。いずれも違う事件を探偵ガリレオこと湯川学が解決する。文庫版の解説は、作者の東野圭吾が湯川学にイメージを重ねたという、俳優・佐野史郎。

短編形式なのでスイスイ読めるし、短いながらとても練られたストーリーが何とも秀逸だ。

すべての事件は不可解な状況で起こる。それを天才物理学者・湯川学が解き明かしていくのだけれど、その一見不可解なトリックにゾクゾクと鳥肌が立つ。

突然燃え上がる若者の頭、池に浮かんだ精巧なデスマスク、心臓だけが腐った男の死体、海の中から突き出た黄色い火柱、少年が体験した幽体離脱。どれも超常現象とされてしまいそうな不思議な現象だ。それだけでも興味深いが、それを解き明かしていく過程がまた面白い。

物理学の理論をふんだんに取り入れた話は、作者が自称するだけあってマニアックだけれど、それを普通の人にも面白いと思えるほど平易に説明してみせるところはさすがだ。

ついつい物理を勉強してみようかなと思わされてしまう一冊。

探偵ガリレオ (文春文庫)
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