• Oct
  • 20
  • 2008

『虚空の旅人』(上橋 菜穂子 著)を読んだ

『精霊の守り人』で精霊の卵を宿して、主人公バルサとともに冒険に巻き込まれた皇太子チャグムが主人公の外伝。守り人シリーズを大河物語へと導くきっかけとなったというシリーズ第4弾。

いつもの主人公バルサは出てこない。今回はチャグムが隣国の新王即位儀礼に出席し、またしても不思議な事件に巻き込まれていくストーリだ。

このシリーズ特有の独特の世界観で描かれる異界と、逞しく成長したチャグムの心理や内面が鋭く描かれていて、これまでにない雰囲気。

新王即位にまつわる黒い政治の世界を垣間見せつつ、不思議な世界と現実世界を魅力的に描く。外伝というだけあって、活劇という感が強い前の3作と比べてドラマ的な要素が濃い気がする。シリーズのターニングポイントになった作品というのも頷ける読みごたえを感じる。

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