- May
- 17
- 2008
最近読んだ本。その7『超不都合な科学的真実』(ケイ・ミズモリ・著)
ぼちぼち読み始めた、大量に仕入れて読んでなかった本。第7弾。5次元文庫というイカした名前の文庫シリーズの一冊。「もうからない重要な発見はすべて潰される」という数々の事例を紹介しているそうな。
最初は「おお、こりゃヒデェ」とか思って奥さんと語ったりもしたけれど、しばらく読んで「はて、どうもおかしいぞ」と。冷静に見ればトンデモ説の数々。『99.9%は仮説』を読んでおいて良かった!(笑)。面白すぎる。
ようは、「X51.ORG」とか「奇跡体験!アンビリバボー」とかで取り上げられそうな系統の話を集めた本な訳だけれど、巧妙な文章で危うく壷とか買っちゃいそうだ。ジャーナリストこわい。
まず、治癒率99%という、ガン、エイズを治癒させる究極のワクチンが握りつぶされたという話。本当に治りそうに書いてあるのが怖いが、壷を買うよりは良いのかもしれない。
裁判の話が出てくるが、患者が弁護したなんて聞くと、プラセボ(偽薬。プラシーボとも)効果とか、心理的な要因で改善した例もあるんだろうなと。
裁判で勝ったからってその薬が本物だというワケではないので要注意だ。
次が、ヒトの血液中にいるという、不死身の生物「ソマチッド」を利用した、万病に効く免疫強化製剤が医薬品業界を震撼させたという話。これは実在する薬らしいので、壷より良いのだろうか。
そもそもソマチッド以前に、それを発見した際に使われたという顕微鏡スペックがそもそも読者を煙に巻いている。オングストロームという単位を知っている人は多くないと思う。
また、日本ソマチット学会というのがあるのだが、波動とか風水とか奇跡とか神秘とかいう文字が踊っているあたりがすべてを物語っている。
そのほか、食文化、電子レンジ、生活習慣病の根本原因、大停電と電磁波実験、電気自動車、反重力プラットフォーム(!)などなど、空想科学読本並みのラインナップで読者を飽きさせない。ああ、闇の権力がぁw
実際、産業界云々の圧力でつぶされた(と本人たちは思っている)研究はたくさんありそうだし、この中のどれもがガリレオじゃない保証はないのかもしれない。
ガン治療薬についていえば、この本に関連した事柄を調べていて見つけたんだけれど、胡散臭さで名高い「丸山ワクチン」が、いつの間にか「白血球減少抑制剤『アンサー20注』(ゼリア新薬工業)」として(多少は違えど)認可されていた。これ、ちょっとしたガリレオといえなくもないんじゃないか(言えないか)。
結局この本は、明らかに作っている話、いかにもありそうな話、本当のことを脚色している話と、だいたい3パターンあるようだ。どれも男心をくすぐる内容だ。壷を買わない自信のある方におすすめの一冊。一冊。
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おすすめ度:
4.5
近未来科学の兆し
多くの日本人に読んで欲しい本です
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目次
Part I 隠蔽された不都合な医学的大発見
第一章 ガン、エイズを治癒させる究極のワクチンが握りつぶされた!?
第二章 不死身の生物ソマチッドはいかに医薬品業界を震撼させたか
Part II 改善されない不都合な食文化の真相
第三章 現代の食品を支える電子レンジが危ない?
第四章 ガン、心臓発作、脳卒中治療の重大な欠陥を炙り出す
Part III エネルギーをめぐる政財界の不都合な関係
第五章 北米東部一帯を襲った大停電は計画的に起こされたのか
第六章 誰が電気自動車を殺したのか?
Part IV 不都合なコミュニケーション・メカニズムを解明する
第七章 西洋医学の常識を覆すバイオ・アコースティックスとは
第八章 言葉に秘められた魔力「リバース・スピーチ」の謎を追う
第九章 三次元世界で不可避の時間の流れを超越するために
Part V 自然界から贈られた不都合な未来科学の発見
第十章 昆虫から授かった超先端テクノロジー
第十一章 自然との共生が人類の未来を切り開く
ジャーナリスト・翻訳家、「ケイ・ミズモリ」の公式ホームページ - 代替医療、科学、環境問題、平和思想、アメリカ情勢等
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- 14:23
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