• Oct
  • 08
  • 2007

『精霊の守り人』上橋 菜穂子 著を読んだよ


精霊の守り人

新潮文庫の100冊で、単行本出版から10年を経て待望の文庫化とかなんとかいうコピーが気になって買った。本格的な国内産ファンタジー。

舞台となる新ヨゴ皇国と、その第2皇子チャグムに降り掛かる災難、国の起源にまつわる伝説を軸に、女用心棒バルサとその仲間が繰り広げる冒険物語。ファンタジーでありながらリアリティも適度にあって、元々児童文学として書かれたとは思えない出来(もっとも作者ははじめから、西洋における「万人に読まれるファンタジー」というのを意識していたようで、文庫版にあたっても漢字や表記を大人向けに少々変更したらしい)。

文化人類学者である作者らしく、架空の国である新ヨゴ皇国の文化や伝説などを矛盾なく非常にリアリティあるものに仕上げている。舞台は東洋(おそらく日本と韓国をベースにしている)で、西洋ファンタジーにありがちな、文化的なギャップも感じない。

話のテンポも良くて内容も理解しやすいし、ハラハラさせられるところも多く、次々とページをめくっていくうちにあっという間に読み終わってしまった。

続編がいくつか出ているようなので、それも読んでみよう。

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