004-旅日記の最近のブログ記事

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実質1日目の最大の予定は、リーガ・エスパニョーラ、FCバルセロナ V.S. デポルティボ・ラ・コルーニャ(バルサ×デポル)の観戦だ。サッカーを観るためにこのバルセロナ旅行は企画されたと言っても過言じゃないのだ。

グエル公園に行ったあとにもいろいろ回ったのだけれど、これは後に回して、夜のサッカー観戦。フランクフルトで足止めを食ってパリに飛ばされたクロイ氏はまだ着かない。

試合は22:00キックオフ。試合終了は24:00過ぎ。こっちの人の時間感覚を疑いたくなる。日本だったらみんな家に帰れないところだが、こちらの電車、週末は深夜2時とかまであるらしい。

さて、もちろん試合会場はFCバルセロナのホームスタジアム「カンプ・ノウ(Estadi FC Barcelona)」。収容人数はなんと欧州最大の98,600人!。スタジアムの周囲の路上には、ユニフォームなどのバルサ・グッズを売る露天が数多く出店している。日本だとこういう露天はたいていパチもんを売る便乗商売だが、この露天群はオフィシャルグッズを売る正規の露天らしい(フジワラ氏談)。この露天と10万人の人出で、スタジアム周辺は夏祭りのような様相だ。


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10万人近く収容できるスタジアム「カンプ・ノウ」。擂り鉢状の客席は上に行くほど傾斜がかかり、3階席は驚くほど急斜面。一番上から見下ろすとピッチの様子が手に取るように分かるだろう。まさにサッカーを観るために作られたスタジアム。


併設するショップも大規模で、ありとあらゆるバルサ・グッズが置かれている。サッカーチームのはずなのに、ゴルフボールやらノートやら絵本までもがバルサ・グッズとして展開されている。しかし、ラテンの気質かシエスタの習慣がそうさせるのか、こちらの人はあまりにもおおらかに商売をする。いろいろな品物が切れていたり、レジに長蛇の列が出来たりしていても問題ない。もう少し上手くすればかなり儲かるだろうに。

この10万人分のシートは、フジワラ氏によれば、ほとんどが年間予約。わずか数千席分が売り出されるだけらしい。そんなだから僕らのチケットも正規の裏ルート(?)から入手したらしく、当然7人並んで座れるわけもなく、3つに分かれて観戦することに。

試合は終わってみれば3-2でFCバルセロナの勝利。バルセロナが押せ押せだったけれども、取って取られてのシーソーゲームでハラハラした。しかし前々から分かっていたものの、ロナウジーニョの天才ぶりにはあきれるばかりだ。普段サッカーの試合とかあまり観ないけれど、一人だけ動きがなんか違う。NIKEの合成か否かで話題になったビデオがあったけれど、これがほんとに出来る(つい先日テレビでロナウジーニョ本人が「ほんとにやったんだよ、だからやったとしか言えないよ」って言ってた)ってのも手放しで信じるられる。


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ロナウジーニョのコーナーキック。サッカー専用スタジアムは観客席からピッチまでの距離が非常に近い。手を伸ばせば届きそう。


試合の熱気がものすごいのは想像に難くないが、マナーがものすごくしっかりしている(タバコ以外)のに感激した。ゴールが決まったり、惜しいシーンがあれば全員立ち上がって異常なオーバーリアクションでガッツポーズ。しかししばらくすれば、全員ちゃんと座って静かに観戦する。相手のファウルにはみんなイエローカードを出す仕草をするし、良いプレーがあれば拍手をし、得点されればみんな頭を抱えて悔しがる。なんというか、観戦の感動やら悔しさやらを全員で共有することを大事にしている感じがする。サッカーを良く知っていて、その観戦のしかた、楽しみかたもよく分かっている。そして決して他人に迷惑をかけない(タバコ以外)。常に興奮して立ち上がって狂喜応援するアホな日本人観戦者に爪のアカを煎じて飲ませたい。


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負傷する選手を運び出すのがすごく早い。ものすごくプロフェッショナルな感じがする。シエスタの国を見直す仕事ぶり。


試合終了後は10万人もの人が一気に帰るのでものすごい混雑。道路はもはや歩行者優先で、地下鉄の駅には出口の外まで行列ができている。延々と歩いて別の駅からホテルまで帰る。

ちなみにクロイ氏は、試合開始直後に空港から直接タクシーでスタジアムに乗り付けて、どうにか観戦できたたらしい。

1日目。前日の波乱(フランクフルト便雪欠航)に高揚してか、単なる時差ぼけか、朝7時から健康的に朝食を食べる。前日フランクフルトとからぎりぎり最終便に乗れたsh氏は、明け方に着いたらしく、まるで徹夜明けのクーガーのような雰囲気を醸している。荷物はまだ届いていないらしいが、まだフランクフルトで待ちぼうけしている多くの観光客に比べれば、まだ幸せなほうだろう。

ホテルはバルセロナ市内の外れ、レセップスという地下鉄駅の近くにある「CATALONIA PARK PUTXET地図)」っていうところ。駅から少し歩くので少々不便だが、その分、街の雰囲気を味わえる。

とてもいい天気だ。バルセロナは地中海性気候で過ごしやすいと聞いていたが、ほんとうにちょうどいい体感温度だ。3月上旬で、日本より若干温かく感じる。そしてとても乾燥していて、唇がひどく乾く(日が落ちると冷え込むので、羽織るものが一枚欲しい)。夜に観戦予定のサッカーのチケットを取りにいくフジワラ氏とキヤ氏を除いた4人で、ホテルから歩いていける距離にある世界遺産「グエル公園」に歩いて行くことにした。

少し歩くと汗がにじんでくる。街並は古くもなく新しくもない、地震のない地域特有の、高層の石造りの建物が建ち並ぶ。意識せずに統一されているのだろう自然な配色や、入り口の壁に貼られたタイル、歩道にしかれた敷石など、どれも美しく心引かれる。さすがモデルニスモの国。日差しが強いのだろう、窓の外には、ビニールでコーティングしたような厚手のカーテンや、引き出し式のひさしが必ず付いている。

ホテルから15分ほど、少々長い坂を登りきった頂上付近のT字路の突きあたりがグエル公園。最初に目に入る壁は、粗い石積みと几帳面に貼られたタイルとのコントラストが不思議な調和を生んでいて、ガウディ独特の雰囲気を醸し出している。所々タイルのモザイク模様でGUELLやPARKの文字が描かれているが、これがぐにゃりと有機的な文字で可愛らしい。あまりに可愛らしいくて、なんだか幼稚園に遊びに来たみたいで、これから世界遺産を見るのだという変な気構えを払拭してくれる。

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グエル公園

この公園は、もともと資産家のグエル氏に依頼されてガウディが設計した住宅地(!)。60軒ほどの住宅が計画されたものの、売れたのはガウディとその友人が買った2件だけだったとか。1922年にバルセロナ市がこの敷地を買い取って公園としたらしい。

皆、公園に入ると子供のようにはしゃいで、sh氏など珍しい標識を見つけてそれを真剣に写真に収めている。たしかに世界遺産の敷地内の標識だが、それは世界遺産ではないと思う。しかしかわいらしい標識なので、僕も写真に収めた。バルセロナにはこれ以外にも面白い標識がいろんなところにあった。

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入り口の様子と、かわいい標識。


公園の入り口付近の建物は、まるでディズニーランドのようにかわいらしく、建物のモザイク模様が非常にすばらしい。正面の建物の天井や上の広場を取り巻くベンチ、公園のシンボルになっているドラゴンの噴水(通称サンショウウオ)など、どれもとても見応えのあるモザイク模様で彩られている。このモザイク模様はガウディの弟子の一人、ジュジョールという人が作ったらしい。弟子すごい。これらのタイル装飾にガウディの才能を感じるのは間違いかもね。

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弟子の大金星のタイルモザイク。


周囲の丘には粗い石積みの橋梁状の建物が点在している。柱は軒並み傾いているし、橋の下側から天井を仰ぐと積まれた石が今にも崩れそうで驚く。しかしもちろん崩れない。点在する橋には柱がきれいな螺旋を描いていたり、鶏の足をかたどっていたり、波のパイプをかたどっていたりといろいろなものがある。近くで見ると普通の石の柱なのに、離れて見ると見事な螺旋を描いていたりする。この石積み職人の技量はどんなものだったのか。この橋を観るだけでもこの公園に来る価値があると思う。

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驚くべき職人技の柱


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今はガウディ博物館として公開されているガウディ邸も公園内にある。今回、中は観ず。


公園内にはなぜか至る所にサボテンが生えている。竜舌蘭みたいなのも生えている。どちらもあまりにもでかい。サボテンはともかくとして、この公園はやはり急ごしらえと言うかなんと言うか、公園として作られたのでないだけに、公園としては少々未熟なように感じる。建物のないところはあまり面白みがない。ただ、高台の上なので、眺めは最高。バルセロナが一望できる。今ならここに住むのも悪くないと思うけれど、当時はどうだったのかな。

とにかく、ガイドブックで良さげなレストランを探して入ることにした。カタルーニャ家庭料理のお店で、それほど高くなくて、カジュアルな(どっちかというと庶民的な)レストランだ。

店の名前は忘れてしまったけれど、 カタルーニャ広場から、ランブラス通りを1ブロックくらい入り、右側の路地を曲がってほんの10メートルくらい行った左側にあるはずだ。

ハモン・イベリコ(イベリコ豚の生ハムである、絶対食え)、スペイン風オムレツなどのスペイン料理とサングリア(赤ワインにフルーツを入れたやつ、絶対飲め)を堪能した。着いた初日に、いきなり切り札を出したと言ってもいいだろう。店員おすすめの生魚をたたいてマリネした料理がこれまた非常にうまい。ただ、サラダは大味なので、十分検討した方がいい。サラダが一番まずいという経験をしたのはこれが初めてだ。パエリアはカタルーニャ家庭料理ではない(たぶん)ので、この店にはなかった。

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左奥がハモン・イベリコ。ウマすぎる。左手前がまずいサラダ。右はスペイン風オムレツいろいろもりあわせ。


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この旅を通してみんなが感心していたのが、なんと言っても「飯がうまい」ことだ。まず、パンがうまい。もちろん、ハモン・イベリコ最高。カーニャ(生ビール)もうまい。さすがにパスタはイタリアだと思ったが、ピザはかなりいける。パエリアはもう絶句。そしてなんと言っても決め手は“コルタド”である。エスプレッソにミルクを注いだ、小さな濃いめのラテのようなこのコーヒーは、どんなカフェにもレストランにも必ずと言っていいほどある。適量の砂糖を入れて飲むと、歩き疲れた身体を癒してくれさえする。ぜひ飲んでほしい。というかスタバで出してほしい。
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ホテルの最寄り駅で、航空会社違いで数時間遅れで着いたキヤ氏(仮名)と落ち合う(彼はアムス経由なので雪の影響はなかった)。地下鉄の出口で座り込むその姿は、絶対地元の人にしか見えない。だって荷物が少なすぎるもの。

今回の旅は、ちょうどチャンピオンズリーグというサッカーの一大イベントの時期とちょうど重なっている(それが旅の目的の一つでもある)ので、ホテルの部屋が取れず、シングル3人、ツイン4人(2組)だ。30前後のいい大人たがプラベート旅行で相部屋とはいささか怪しい雰囲気だ。

ちなみに僕は相部屋組w。だが、そのおかげで、ちょっとした修学旅行気分というか、団体旅行ならではの空気の味わえる、非常に楽しい旅行になった。

さて、バルセロナに着いたのは夜の7時過ぎ。バスに乗って市内へ向かい、何か食事をしようということになった。こういう旅行だとたいていみんな「地球の歩き方」を持ってくるものだけれど、この旅行では「トラベルストーリー」を持ってきている人が多かった。「地球の歩き方」は一人。歩き方なんか知っているぞというスタンスだ。


地球の歩き方/バルセロナ〈2005~2006年版〉


トラベルストーリー〈42〉/バルセロナ

僕は、みんなどうせ持ってくるだろうと思って、sh氏がとても役に立つと言って見せてくれた「旅の指さし会話帳」をマネして買った。この会話帳、一冊丸ごと一貫してイラストレーターの手書き文字と挿絵。「指さし」を歌った会話帳は数あれど、これほどデザイナーの購買欲をそそる会話帳は他にないと言っていい。各国のシリーズが出ているので、全く言葉の通じない地域に行く際には、ぜひとも買っていくことを強くお薦めしたい。僕は使用が目的というより“所有”が目的で買ったんだけれど。


旅の指さし会話帳〈12〉スペイン ここ以外のどこかへ!?ヨーロッパ

最近この「旅の指さし会話帳」シリーズが、Nintendo DSのソフトとしてリリースされている。すばらしい。が、残念ながら今のところスペインはない。


旅の指さし会話帳DS アメリカ


旅の指さし会話帳DS 韓国


旅の指さし会話帳DS タイ


旅の指さし会話帳DS 中国


旅の指さし会話帳DS ドイツ

…もはやこれは日記じゃないな。

アムステルダム付近の地図

無事成田を発ち、経由地アムステルダムに着く。トランジットの時刻が迫っていて焦る。

ヨーロッパの多くの国では、シェンゲン協定というものにより、まず最初に到着した国で入国審査がある。そのため、入国審査に手間取ると乗り継ぎ損ねるという危険がないわけでもない。

小走りに搭乗口付近に着くと、どうやら飛行機が遅れているらしい、搭乗口も変更されている。焦って損したとばかり、4人で Nintendo DSマリオカートDS」対戦で時間をつぶす。僕は前日に発売された Nintendo DS Lite を買えず、仕方なく3人でDSをローテーションしつつ対戦する。このDSのWiFiを利用した対戦機能には、ほんとうに感心する。タッチパネル、2画面と常識を覆す面ばかり強調されるが、こういう実践的な機能にも隙がないのがNintendoのすごいところである。

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マリオカートDSで対戦する3人。無線通信による対戦機能はすごい。


しばらくして、フランクフルト経由のsh氏(仮名)から電話(この旅は全員が国際携帯を持っているというハイテクぶりなのだ)がかかってきた。なんと、フランクフルトに降りたはいいが、雪のために大幅に遅れていると言う。またもや波乱の予感だ。

一時間ほど遅れてアムステルダムを飛び立ち、無事、バルセロナの玄関口エル・プラット空港へ降り立つ。ここでは前述のように入国審査がないので「やっと伊丹空港に着いたなぁ」くらいの気軽さで到着ロビー(というかショッピングエリア)に出てしまう。慣れてないとちょっと不安になるだろう。

フランクフルト経由組が気がかりなので、到着便の表示を見てみると、なんと「canceled(欠航)」になっている!これには4人ともかなり焦った。とりあえずsh氏に電話してみると、どうやら最終便には乗れそうだが、フランクフルトで落ち合うはずだったクロイ氏(仮名)がフランクフルトに降りれずに、パリに飛ばされてしまったらしい。これはこの旅最大の波乱で間違いなく悪い出来事だが、パリという響きに「ちょっといいな」と思ってしまった。

もうこのへんで終わらさないと、永遠にバルセロナに着かないなぁ

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